育星舎 代表ブログ

京都市にある私塾教育・育星舎グループ代表のブログです
正月

入江塾に正月休みはなかったし、今もない。何も正月特訓などという大げさなものではなく、通常通りという感覚でやっている。中学入試目前なので生徒(小6生だけ)も正月気分はなく過去問などを真剣に解いている。

 

以前、年末年始は講師に遠慮して私1人で生徒をみていた。生徒数も少なかったのでできたのだが、最近は講師達が積極的に交替で担当してくれるので私自身はとても楽になった。

 

1月1日は元旦なので特別なことをする。1人1人に500円を渡し北野神社に行く。合格祈願のお参りというよりも屋台を見てまわるお楽しみが主である。人混みの中に行くのでマスクなどは必ずつけるように、変な食べ物は買わないように注意する。そしてはぐれないようにグループで行動させる。私達講師にとっては気の使う疲れる行事だが、生徒達は大変喜ぶ。

 

20年程前はお金を渡す時、「合」のハンコを押したポチ袋に入れていた。それをAくんは中学入試が終わっても大切に保管していた。京大法学部に合格するまで開けないということだった。彼は中学・高校と優秀な成績で進み見事それを成し遂げた。そして、今検事として活躍している。

 

「入江塾の正月は楽しかった。中学受験は苦しいものではなく楽しいものだ」そんなことを体験してほしいと思って正月も塾を開けている。

 

 

 

| IRIE | - | 14:39 | - | - | -
教え子

近所の寿司屋で気楽に呑んでいたところ、女性客の1人から「私、先生の塾生でした」と声をかけられ、場所がらもあり大変驚いてしまった。お歳は30を超えていると見られ、生徒と言われても思い出せない。少し酔っているのか、大きな声で当時の私の様子をくり返し言う。

 

それによると、私は白衣を着て棒を持って厳しく生徒を指導していて大変こわかったというのである。「そんなことをしていたかな…」と私はうろたえた。そのままにしておくとまだまだ私の悪口(?)が出てきそうなので「まあ、まあ、その辺で勘弁して下さい」とお願いして静かにしてもらった。

 

確かに25年ほど前、白衣を着ていた頃がある。個人塾をしていた民家の2階から、表通りのビルのワンフロアーに一念発起して移転した頃である。だからとても気合が入っていたと思う。しかし、「棒を持って」などということは記憶にない。

 

ただ、昔の生徒から「先生は厳しく、こわかった」という話は何度となく聞かされている。その点はあながち誤りではない。私はその方(名前を聞く余裕もなかった)には「今の私は仏です」と私の過去を否定するような弁解をしてしまった。

 

「先生のお陰で、……になりました」という言葉が聞けなかったのは本当に残念なことである。

 

 

 

| IRIE | - | 14:44 | - | - | -
閉塾

先日「塾の将来を考える」というテーマのもと塾仲間で話し合いがあった。閉塾した先生、来年閉塾する先生、閉塾を考えている先生などの報告があり、まさに塾の終活の様相を呈する有様。何となく気分が重くなってしまった。「私だけでなく皆も年を取ってきたのだな…」と理解はするものの「もっと頑張ってほしい」との思いも強かった。


人生と同じように個人塾にも全盛期があり衰退期がくる。勢いのある若い頃の塾長は生徒、 保護者を相手にただ一生懸命仕事をする。しかし、そんな状態はいつまでも続くはずもない。それではどうすればよいのか。


一方、新たな若手がどんどん塾を始めれば、閉塾があっても開塾があるはずだ。ところが、最近はそんな個人塾の開業が少ないように思う。まわりはマニュアル化された大手塾かフランチャイズ塾だらけだ。他方、後継者を育てておけば閉塾は避けられるだろう。だが普通の個人塾ではなかなかそれだけの人材に投資できない。


経営より教務に熱心なそして個性ある個人塾が少なくなっていくのは日本の教育界にとっても損失だと思う。


そんな中、個人塾の集まりを目指してきた育星舎グループは今後も価値ある存在であり続けたい。

 

 

 

| IRIE | - | 23:56 | - | - | -
偏差値

 

近畿圏の中学受験のための模擬テストで五ツ木・駸々堂模試というものがある。「入江塾」の小6の生徒は全員受けている。3月の第1回と9月の第4回を去年と同様に今年も比べてみた。去年ほど大きくはなかったが今年も明らかに全体的に偏差値は伸びていた。

 

偏差値というのは単純に言えば母集団の中での位置である。それが上がるというのは並大抵のことではない。リオでのオリンピックのマラソンを見ていても分かったが、皆が走っている中で順位を上げるというのは大変だ。

 

京都では毎年全国女子駅伝がある。塾の近くの道がコースにあたるので実際に見たことがある。走るのが苦手な私からすれば驚くほどの速さで走っていく。あの中で前を追い越して走るなど相当なスピードを出さないと無理である。

 

だから偏差値というのは、皆と同じように努力していても上がらない。しかし、伸びないからといって怠けているわけでもないのだ。そのことを保護者の皆様は理解していただきたい。ただ、学習のコツというものもあるのでそこは注意しなければならないが。

 

ところで「偏差値教育は悪い」というイメージがある。しかし競争がある限り偏差値を無視して受験塾が存在することは難しい。「入江塾」もしかり。

 

 

 

 

| IRIE | - | 12:20 | - | - | -
夏休み

「夏休み短縮に反対!私の市の小学校では今年から1週間、夏休みが短くなりました。私は反対です。・・・・・」これは先日、朝日新聞の(読者の)「声、voice」欄に載った小学生の意見だ。逆に7月、「夏休みはもっと短くするべきだ」との大人の意見が掲載されたこともあったが。

 

京都では8月25日から小学校は始まったようだ。私の頃は9月に入ってから学校に行き始めたから、1週間は早まっている。昔は学校が始まってからも昼までの短縮授業が1週間ほど続いていたように記憶している。また冬休み、春休みも昔に比べれば短くなっているように思う。ただ、以前は土曜日の午前中授業があったから、授業時間数としては同じ程度なのだろうか。

 

長期の夏休みは少年(特に中高生)の非行も問題となる。また事件に巻き込まれたりする場合が報道されている。他方、休み明けの自殺にも注意する必要があるという。

 

塾としてはどちらの意見に与するべきか。ただ、長い夏期講習はそれなりに良かった。中学受験の「入江塾」の場合、北野教室で一斉に授業が行われる。通常授業の曜日がちがう生徒や、他の教室の生徒などが一堂に集まる。公園に行ったり、アイスクリームを食べたり、そんなことをしているうちに仲が良くなる。同じ志望校へ一緒に行きたいと思うようになる。9月以降の受験勉強の追い込みに大変効果があった。

 

もう10年以上も前になろうか。合宿をする時間的余裕もあった頃。「科学の学校」の夏期合宿で遠出した時代がなつかしい。

 

 

 

 

| IRIE | - | 02:04 | - | - | -
時代遅れ


文科省が「小学校でのプログラミング教育必修を検討」すると発表した。プログラミングとはコンピューターを動かすためのプログラムを作ることを指す。そのプログラムとはコンピューターにさせたいことの手順や内容を記した指示の集まり(命令書)だ。

まさに時代の変化、社会の変化が教育を変える。欧米などでは労働市場でプログラマーの需要に供給が追いつかない現状があるという。さらに人工知能の進化により、近い将来、半数近くの仕事が自動化される可能性が高く、いわゆる「第4次産業革命」による変化を受け、そうした社会で生きていける人材を育成する必要があるという。

また、プログラミング教育は論理的な思考力や問題解決能力だけでなく創造力を育てることにも効果的だといわれている。手前味噌ながら、12年も前からそれに気づいていたのが我が「科学の学校・ロボサイエンス」だ。生徒達はロボットの動きを制御するためにプログラミングをする。彼らはロボカップ、WROといったロボット競技の世界大会に何度も勝ち進んでいる。そこで活躍したA君はアメリカの名門マサチューセッツ工科大学を目指すという。

他方私はパソコンもメール・SNSもできない時代遅れ。電車の中、ほとんどの人達がスマホを操作している光景に感心する。いわんや、ポケモンGOなどは別世界。

 

 

| IRIE | - | 01:07 | - | - | -
乱立

また新しい学習塾が近くにできた。私の塾から徒歩10分圏内である。すでにある塾で主だったものを書きだしてみたら13塾もあった。30年前、私が塾を始めた頃は皆無だったのに。

 

飲食店や美容室も増えてきた業種だが、学習塾に関しては同業者の私から見ても奇異に映る。教室展開した自分の経験からみて不思議なのである。まず、採算が合うのだろうか。ほとんどが企業経営(フランチャイズも含め)タイプの塾なのでそこは計算されているのだろう。しかし、少子化もあり生徒数は限られている。塾のかけ持ちなどは少ないだろうし。パイのとり合いというところではないか。つぎに、講師の養成は追いついているのだろうか。講師の教務力はすぐにはつかない。特に出店しているのは1:1あるいは1:2の個別指導塾だが、この業態だと集団指導に比べ当然多くの講師を必要とする。粗成乱造に近いものがあるのではないだろうか。さらに、大手塾のチラシやコマーシャルなどの宣伝力にも驚く。どれほどの金額をかけているのだろうか。必然、その費用は指導料に含まれると思うが、格安の塾もあるからその裏には何があるのだろう。


他人ごとのように言っているが「この育星舎の今後の経営はどうか」、これから真剣に考えなければならない。お陰様(?)で今までのところ大きな影響は受けていないのだが。

 

 

 

| IRIE | - | 14:58 | - | - | -
世代交代
 
育星舎グループには大きく5つの部門がある。幼児から知能教育を行う「マナ英才学院」、中学受験の「入江塾」、高校受験・個別指導の「伸学α」、大学受験の「Vキャンパス」、そして理科実験・ロボット教室の「科学の学校」である。私が始めた個人塾から30年余り経ているので卒塾生の年令もそれなりのものになる。彼らが時々顔を出してくれてその成長ぶりに驚くことがある。

そんな中で数年前から育星舎の講師になる者も現れ出した。今年来てくれた2人は小学校低学年の頃に入会してくれた。まだ幼いかわいい時代に育星舎の門をたたいてくれたのだ。1人は「科学の学校」に通ってくれた。今は実施していないが、その頃から数年間、毎年夏に「実験合宿」を行っていた。その中の小豆島で行った合宿に参加したことを憶えていてくれた。もう1人は「マナ英才学院」「入江塾」「Vキャンパス」と学習塾は育星舎以外通ったことはないという、もうバリバリの育星舎出身。

大学は東大工学部と京大工学部。学歴だけではなく、学力採用試験も優秀な成績をとってくれた。人柄も申し分ない。それよりもなによりも育星舎出身である。即、研修開始となった。今後、後輩達の指導をしっかりしてほしい。

こういうことはうれしい限りだが、自分の年齢を考えたとき「世代交代の時代が来ているのだな」と思うのも事実である。


 
| IRIE | - | 13:02 | - | - | -
変身
私は小学校の1年から3年までの3年間、大阪の堺は浜寺で過ごした。住まいは団地で、海にも近くまわりはまだ田畑もあり遊ぶ場所には不自由しなかった。学校の宿題は帰宅後すぐにするよう厳しく言われたが、それ以外に勉強はあまりしなかったように思う。学校の成績は中程度だった。クラスには優秀な子がいて、「どうしてそんなにできるのだろう」と思っていた記憶がある。

かけ算で九九を習った時である。私はなかなか答えられなかった。できない子は昼休みに特訓を受けた。百マス計算のような表の空欄に棒で指されすぐに答えなければならない。その棒を握っているのは先生から選ばれた生徒だった。今から思えば屈辱的なことだったといえる。

4年で京都に引越しすることになった。担任の先生から言われた。「入江君、大阪はレベルが高いから、京都ではあなたならきっと一番になれるわよ。」私はそれを信じた。

京都に来てから熱心に学習もした。気がつくとよくできる生徒としての自分がいた。「やっぱりあの先生の言われたことは本当だったのだ」と納得した。

ところが、大阪のときと同じ業者のテストを実施していたことが後にわかった。レベルが違ったのではなく、私自身が変わったのであった。


 
| IRIE | - | 15:25 | - | - | -
入試改革

朝日新聞「GLOBE」の3月6日号の特集「入試とエリート」を興味深く読んだ。2つの大きな大学入試のあり方について、東大を頂点とする日本の大学とアメリカの一流私立大学(特にハーバード大学)を比較している。実際、日本の従来型の「ペーパーテストの成績だけによる一発勝負入試」(点数主義)をやめ、「多様な背景を持つ入学希望者がより適切に評価される多元的な選抜」(人物主義を加える)を行なおうとしているのが日本の入試改革の方向で、政府はアメリカの一流私大に近い入試を導入しようとしているのである。

この記事を読んで知ったことがある。アメリカの大学は入学しやすく、卒業しにくいと思い込んでいたのだが、昨年のハーバード大学の入試の合格率は5.3%という難関であったそうだ。また、ハーバード大学はOB・OG子弟の志願者を他の志願者よりも入試で優遇していて、その合格率は一般志願者の4倍だという。さらに全米で「年収50万ドル以上」という超富裕層の世帯は1%だが、ハーバード大学では14%で、東京大学の比ではないという。一方、経済的に裕福でない家庭の子弟が通えるように返済不要の奨学金があることにも驚く。

これらを取材している記者自身が、灘中・高校から東京大学法学部に進んだ旧来の日本型エリートだというのもおもしろかった。


 
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